motosuke-takedaの日記

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私

【アリ退治】難波先生より

【アリ退治】
 9/12(土)、14:00頃食事をしようと思い、母屋に戻った。「一杯飲みたいな」と思って「焼酎ポッカレモン入り水割り」を作っていると、キチン流し台にアルゼンチンアリが行列をなしているのに、気付いた。ふと思い立ち、「35%焼酎に漬けたらどうなるか?」実験することにした。紙パックから少量の焼酎をステンレスの卓上にこぼし、小さな「焼酎溜まり」をつくる。人指し指にも少量の焼酎をつけ、これに行列をなしているアリを吸着し、焼酎溜まりで洗うと面白いようにアリが集まる。みるみるアリの集塊ができた。(写真1)
(写真1)
 35%焼酎の池にはまったアリは即死してしまい、ピクとも動かなくなる。前は昆虫を殺すのにアセトンを用いていたが、500mlのアセトンよりも、1.8Lの35%焼酎の方が安い。アリはきっと酔っぱらって「昇天」するのだろう…
 「アリはどこから来るのか?」とよく観察すると、流しの左端にある壁の柱を下から上ってくることがわかった。行列をなして床下から来るようだ。ともかく、これを防止しなければいけないので、ピレトリンとファルネシル・アセトン入りの「アリフマキラー」を書庫に取りに行った。もっぱらクモとムカデ退治に、仕事場で使っているスプレーだ。
 キチンの窓と食品庫(勝手口につながる)のドアを開け、ガスレンジ上の換気扇を入れ、廊下からキチンに入るドアとダイニングに入るドアを全部開放して、換気を良くしておいて、床の隅から柱にかけて、アリの通路に思い切り、壁が濡れるくらいにスプレーを吹き付けた。
 翌日の夕方、キチンを調べると生きたアリは一匹もおらず、キチンの壁際に退路を断たれたアルゼンチンアリの死骸が溜まっているのを見つけた。(写真2)
(写真2:蟻の死骸)
 あの時に、アリの行列はキチン台の右端まで到達していたと思う。戻れないように流しの手前のステンレスの袖には焼酎の帯を点々と作っておいた。あれを避けて、下側に迂回して柱の手前まで来たところで、残留ピレトリンの毒性にやられたのだろう。
 「アリは巣に戻るはず」と考え、ひたすら退路を遮断するという作戦を立てたのだが、今のところ作戦は成功したようだ。
 アルゼンチンアリの死骸を時計用ピンセットでつまみ、実験用の白い小皿に入れて運んだ。ドアを開けた時の空気の動きで、アリの死骸が飛びそうになったので驚いた。死骸はきわめて軽い。掌でカバーして仕事場に運びUSB顕微鏡で、死骸の状況を観察した。(写真3)
(写真3:アルゼンチンアリ)
どのアリも3対の脚を腹側に折りたたんで、仰向けになって死んでいる。同時期に接近した場所で死んだアリもいて、それらは手脚をお互いに組み合って塊を形成していた。
 人間も死ぬ時は普通、手脚を縮め身体を丸めて「胎児姿勢」をとるが、死ぬ時に屈筋が優位に立つという点では、アリも人間も変わらない。先日カマキリがうつ伏せになって死んでいるのを見つけたが、これは例外的で、昆虫の多くは死骸が仰向けになっていることが多い。(羽を閉じる蝶は重心の関係で、横向きに死ぬ。)
<9/14付記=いま、仕事場の外に野ざらしになっていた「タヌキの糞」が雨に洗われて、未消化物が見えてきた。丸呑みしたバッタもいる。これは外殻がキチン質なので、タヌキにも消化できまい。で、それを平先のピンセットでつまみ、別の小皿にいれ、乾燥しないようにビニールで密封して机の上に置いてある。暇ができたらUSB顕微鏡を使って「タヌキの糞」の比較法医学をやろうと思っている。タヌキが何を食ったか調べるつもりだ。
 涼しくなって散歩が楽しくなった。気分転換に昼間は100mほど歩いて、「サンサーラ」のテラスにタバコを吸いに行く。ここには喫煙用テーブルと椅子があり、大きなスタンド式灰皿がある。彼岸花が咲き始めた。林の中は、今時分、ヤブ蚊とブヨが出る。
 椅子に坐ったら、何かが右眼に飛び込んだ。異物感がある。どうもブヨらしい。右の下目蓋の中ほどの内側に異物があるのは間違いない。それで右の内眼角を人指し指で圧迫して涙管を閉塞させ、目に涙を溜めて異物を洗い流す方法を試みた。どうも違和感がとれない。違和感が右内眼角に移動したので、ひょっとして涙管に閉塞を起こしたのか、と思った。
 そこで本格的に除去することにし、一服吸い終えたところで仕事場にもどった。LEDランプで右眼を照らしながら、鏡を見て右眼の下眼瞼を下に引っぱり、内眼角部を調べたが、どうもはっきりしない。念のため痛いのをこらえて、ジョンソンの綿棒で内眼角の上下部分をこすってみたが何もとれない。最後の手段として洗眼することにした。洗面台に一杯に水をはり、右眼をつけて何回も眼をぱちくりさせた。鼻をつけると息ができないので、これにも要領がいる。
 10回くらい、閉眼と開眼を繰り返すと違和感がとれた。タオルで顔を拭き、あらためて水面を見ると、長さ1mm位の黒いものが2個浮いていた。一個は綿棒に簡単に付着したが、もう一個は綿棒を近づけると、反射的に少し遠のく。こっちはブヨの死骸だと思っているから、わけが分からない。やっとの思いで綿棒の先に付着させ、安心して机の脇に運んで、「後で、USB顕微鏡で見よう」と思った。
 綿棒はタヌキの糞の入った小皿を包んだビニール袋の上に置いたのだが、ふと気付くと後で採取した黒い物体が飛び去っていた。「動かないので大丈夫」と思ったのが誤算だった。普通のルーペですぐに観察したら、小さなブヨだと確定しただろうに、と口惜しい思いをした。最初に採取した物体は植物性の破片で、これは初めから洗面台にあったゴミだろうと思った。水を張ったから浮いてきたのであろう。
 わざくれの散歩は面倒だが、カメラと軍手をもっての散歩は楽しい。今日は、歩道に落ちていた大栗を軍手に2個分も拾うことができた。(写真4)
(写真4)
 許可してくれた隣人のいわく「この栗は8月の末から実が落ち始めます。いつでも拾いに来てください」。あの栗のイガを除去するのは大変だろうと思った。
 AHSという難病で、15年ぶりに2回目の腎移植を受けたTさんが早く退院して、仲間たちと一緒に、栗拾い、カンスボ採取、ムカゴ採取ができる日が待ち遠しい。「難波塾」事務局の中河原さんよろしくお願いします。